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レビュー

『10歳でもわかる問題解決の授業』のレビュー

問題解決に必要なものは何か?

知識?

経験?

もちろん必要でしょう。

 

それらを経て身に付く事があります。

大事なのは「型」だと思ませんか?

 

本書の面白いところは、型のつくり方が理解できる点です。

10歳でもわかる問題解決の授業のレビュー

タイトル通り、10歳でもわかる内容。

でも、重要。

もしかしたら問題解決力は生きる上で一番重要な部分かもしれない。

 

10歳でも分かる内容なので、とてもシンプル。

だから、自分にも出来る。

いや、自分にも出来ていると思っている。

 

そういう態度で読むことをお勧めします。

なぜか?

大抵の人が出来ていないからです。

 

人は自分のことを、実際よりも有能と思ってしまう生き物です。

心理学でいうところの仮想的有能感。

ポジティブ幻想と言われることもあります。

これは他人を見下しがちになること。

 

自分にできないことでも、

「簡単でしょ?」

と、出来る人を下に見てしまうこと。

これは、「自分もやろうと思えば簡単にできる」という、

仮想有能感とは、何だかよく分からない論理が産む、何だかよく分からない自信です。

 

その自信を持ったまま読んでみると面白い。

丁寧に丁寧に問題解決の基礎が書かれています。

そして、自分が全然できていないことに気付かされます。

もしくは、分かっていてもやってないことに気付かされます。

 

なぜやらないのか?

それは、何となく何とかなっているから。

危ない綱渡りをしている状態です。

 

でも、ちゃんと順を追って問題に向き合い、

解決方法を導き出す。

そしてそれを社内で共有する。

これが、会社の資産になるのです。

そう、問題解決は資産になるのです。

 

色んな業種の色んな職に就いている人でも、

本書の問題解決に対する態度は有効だと思います。

 

問題を見極める。

仮説を立てる。

実行する。

検証する。

調整する。

 

よく耳にするPDCAサイクルと考え方は一緒です。

Plan

Do

Check

Adjust (Action)

 

最後のAdjust(調整)ですが、Actionの方が主流ですかね?

私はAdjust派。

 

問題解決はこういった段階を踏むべきです。

なぜ?の段階を一段一段上がっていけば、

解決への糸口は見えてくる。

 

そのためには、知識や経験が必要です。

そして、その知識と経験を活かして産み出した解決の仕方である「型」をつくることが大切。

 

「型」を作ることで、

他者に継承しやすくなる。

「型」を身に付けることで、

応用が利くようになる。

「型」をたくさん持つことで、

問題解決のスピードが速くなる。

 

知識を得るために本を読んだり、

経験を積むためにテストを繰り返すことを、

遠回りと感じている人もいるかもしれません。

 

間違った方向に進んでいれば、

当然遠回りで時間を無駄にしてしまいます。

そうならないために、時間を掛けて基礎をしっかりと身に付けるべきです。

 

そのエッセンスは、本書の中にしっかりと流れています。

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