もしアナタが何か新しい事を始めようと迷っているなら、
今すぐ始めた方が良い。
これを見ているという事は、不安に駆られて情報収集をしているんだろう。
一つ言えることは、時間を無駄にしているということ。
不安を払拭するような情報を期待しても、決して見つからない。
その分野の成功談を聞けば、不安は無くなるだろうか?
その分野の失敗談を聴けば、不安は無くなるだろうか?
恐らく両方ともに不安は無くせないだろう。
アナタに必要なのは、背中を押してくれる「誰か」だ。
「アナタなら出来る」と耳元でささやいてくれる「誰か」だ。
誰かが自分を鼓舞してくれるのを待っているのなら、
今すぐ始めた方が良い。
遅かれ早かれ、誰かがアナタを気にかけてくれる。
ただ、不安というものは、大きさは違えどいつまでも付いて回る。
そして、不安の度合いが大きいのは、
何かを始める前よりも、何かを始めた後。
人はある程度の知識が付いてしまうと、
取り組んでいる事についての輪郭や景色が見えてくる。
自分に何が足りないかが明確になってくる。
あ自分の無知を認識したとき、
不安や恐れは継続のモチベーションを下げかねない。
私の例で言うと、英語の勉強がいい例になる。
真剣に英語の勉強を始めようと思うその前の段階、
興味を持った切っ掛けは、バーで偶然居合わせた海外の方とのお喋りだ。
私は自己紹介ぐらいの英語力で、
相手方は日本語も達者な英語のネイティブスピーカー。
その方は日本で英語の先生をしているというのもあって、
日本の英語教育について、ネイティブならではの視点でお話を頂いた。
その場は簡単な英語のレッスン教室みたいになったのだ。
その時に言われた言葉。
「僕の日本語は下手だけど伝わってるよね?
単語を何個か言うだけで、何となく分かってくれるよね?
僕たちも同じように、下手な英語でも理解できるよ。
でも日本人の多くは、英語をしゃべる事すらしてくれない。」
ごもっとも。
これを切っ掛けに「勉強しよう!」となれば自然。
でもそうははならなかった。
何故か海外の方が多く集まるバーに行く、
語学交流の飲み会に参加する。
ただただそれが楽しかった。
それから半年後、やっと真剣に英語を勉強するに至る。
まったく喋れなかった時に比べて、
多少喋れるようになって、英語に対して抵抗が無くなった今、
前と同じようにバーや飲み会に参加しているか?といえば、
答えはNo。
ほとんど参加する事が無くなった。
それはなぜか?
ちょっと知識が付いてしまったから。
ちょっと知識が付いてしまうと、自分の無知さを知っている分、
その無知さが恐怖心を生む。
以前のようにバーや飲み会に行くことが怖くなった。
「伝わらなくても楽しい」という思いが、
今は「ちゃんと伝えなくては」という風に形を変えてしまった。
だから、不安の度合いが大きいのは、
何かを始める前よりも、何かを始めた後。
それでも、英語については海外で勉強したり、
英語の本を読んだり、メールや電話を英語でしたり。
コミュニケーションの形が変わって新たな楽しみ方を見つける事が出来た。
これも、新しいこと(英語)を始めなければ思いも付かなかったこと。
何かを新しく始めるという事は、
新しい考え方や見方が身に付く。
そして、視界が、世界が広がる。
もしアナタが何か新しい事を始めようと迷っているなら、
今すぐ始めた方が良い。